使用マシン紹介*オープンリール 編

OTARI MX-50N

OTARI MX-50N

オタリは業務用テープマシンとしては定番の有名どころである。各種テープに合わせた調整が可能であり、見た目はシンプルだが、業務で使われるための安定した走行が可能。国産機のマスターレコーダーとしても有名である。音の押し出しは民生機では得られないものがある。

テープは1/4インチ(6ミリ)で、テープ速度38cms・19cms 2トラック(stereo/mono)の再生で使用する。

弊社ではレコーディングの最終アナログマスター機としても使用。

SONY TC-R7-2

SONY TC-R7-2

誰もが知るソニーのテープマシン。民生機として最高機能を持たせた最後の作品である。デュアルキャプスタン採用で安定した走行が得られ、フェライトヘッドによる高域の伸びとヘッド摩耗が異常に少ないため、高音質が得られる。4トラックヘッドもあり、どちらも再生可能。

テープは1/4インチ(6ミリ)で、テープ速度38cms・19cms 2・4トラック(stereo/mono)の再生で使用する。

TEAC A-4300

TEAC A-4300

ティアックもテープマシンとしては常に上位にあるメーカーでソニーと並んで業務機の納入も多いメーカー。堅実な3モーター構成で安定した走行はもちろん、長時間再生ができるようにオートリバース走行も可能。国産で最も多用されたテープ速度19cms/9.5cmsに対応し、4トラックで、ほとんどのテープ再生はこれで可能。安定したサウンドでFMエアチェックなどでも多用された。

テープは1/4インチ(6ミリ)で、テープ速度19cms・9.5cms 4トラック(stereo/mono)の再生で使用する。

SONY TC-357A

SONY TC-357A

ソニーの家庭用、学校用などで最も使われたと思われるテープコーダー(SonyはTaperecoderではなくTapecorder)これを用意しているのは、ごくたまに4.75cmsという遅いテープ速度に対応するためで、3号リールなどで記録されたものの再生に使用する。お預かりしたテープは再生してみるまでテープ速度が判明しないため、万が一対応である。民生機であるためメンテナンスが大変だが、ほぼ完全レストア状態で、コンディション良く再生できる。

テープは1/4インチ(6ミリ)で、テープ速度19cms・9.5cms・4.75cms(mono) 2トラックの再生で使用する。

KUDELSKI NAGRAⅢ

KUDELSKI NAGRAⅢ

ナグラというスイスのメーカー製品。世界中の報道や映像、映画の音声に使用されるという堅牢なポータブル機器である。このNAGRAⅢは1957年から製造され、この個体は1963製造である。噂のビートルズ映画[GetBack]でも音声記録に使われ、映画にも登場する。単一乾電池12本でも作動する、当時のいわゆるポータブル機。テープ幅をフルに使ったモノラル専用機で、半世紀近く経過しながらも音質は驚くほど良好。当時価格がゼロ6個で完全な業務機扱いである。

テープは1/4インチ(6ミリ)で、テープ速度38cms・19cms・9.5cms(mono) 1トラックの再生で使用する。

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