アライメント(ホイールアライメント)という言葉を聞いたことがあるだろうか、タイヤショップなどで看板に出ていたりするので、なんとなく記憶がある人もいるはず。
これはステアリングを直進状態にした時にフロントタイヤの向きを表現していて、当然左右には動かないリヤタイヤにもアライメントは存在する。 ステアリングを直進状態にしているはずなのに実はまっすぐ走っているはずなのにステアリングが若干傾いているとか、ステアリングを手で押さえていないとまっすぐ走らないとかという症状はないだろうか。
新車でもアライメントが取れていない車両もある。割と新車の許容公差は大きく、ハズレ車両もあったりする。
水平な場所に車体を置いて、タイヤの切れ角と傾きが左右同じであれば車両的には全く問題がない。これが基準になる。タイヤから受ける衝撃やステアリングの操作させる複雑な構造が徐々に劣化して変形している場合もある。当然直進しにくい車両であれば、それはタイヤの抵抗にもなるので燃費にもかなり影響はある。当然タイヤも変磨耗することは間違いない。
例としてFF車であれば、フロントは0度(つまりタイヤの前側センターと後ろ側センターが同寸)リヤは2度半〜3度(タイヤの前側の方がリヤ側より若干内側に入っている)という状態が基本。タイヤの傾きは1度半から2度(タイヤの上側の方が若干狭いので、左右がハの字)ということが多い。
タイヤは見かけ上同じに見えるが、4輪ともに減り方が違い、回転方向があったりするので左右のローテーションができないタイヤも多いので、定期的にアライメントを取ってクルマのコンディションをベストに保ちたい。