状態の悪いテープ例

ワカメテープ

保管してあった状態が悪い場合や元の素材がよくない場合など、テープが長期にわたり吸湿乾燥を繰り返してワカメ状になったり、磁性体が剥がれてしまうのは良くあります。
お預かりしたテープにリーダーテープ(緑色)があり、そこをみると緑色が剥がれて、薄くなったり透明な部分があります。

磁性体剥がれの場合は記録されているそのものがなくなってしまうので再生の余地はありません。ワカメ状になっている場合、テープそのものが硬化して走行中に破断してしまうことがありますが、再生はギリギリ可能な範囲であると思われます。

この個体は数回窯入れとランニングを繰り返しましたが、ヘッド面に安定して走行まではできず、再生はどうにか可能でしたが、まともな音にはなりません。一応デジタルアーカイブ しましたが、内容確認できたのが幸いです。

リールに巻かれていた状態で白い斑点がかなりあり、カビも発生していましたが、これは窯入れで死滅させ、その後洗浄して綺麗にはなりましたが、ワカメテープは戻りませんでした。

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